あまおうのおいしさが人生を変えた
東京 から 朝倉 へ 家族とともに育む新しい毎日

東京での10年間の暮らしを経て、2023年に朝倉へ移住した海老澤誠さん。きっかけは、妻・美香さんの実家から届いた「あまおう」。その濃厚な甘さに衝撃を受け、「これを自分で作りたい!」と心が動きました。農業に挑戦するなら、自然豊かで子育てにも適した場所がいい——そう考え、家族で朝倉への移住を決意。準備・研修を重ね、2025年に念願の農園であまおう作りをスタート。現在は、丈太郎くん、波琉乃ちゃん、康帆ちゃん、美鶴羽ちゃんの4人の子どもたちと、愛犬・お絹とともに、朝倉での暮らしを満喫しています。
※ 詳しいインタビュー記事は、朝倉市が発行するシティプロモーションマガジン「コンネアサクラ」vol.4 に掲載しています。ぜひご覧ください!
朝倉に移住を決めた理由を教えてください。
誠さん(以下「誠」):妻の実家が太宰府で、親戚が八女であまおうを作っていたんです。そのあまおうに魅せられて、「これを作れたら格好良い!」と思ったのが始まりですね。当時は福岡でしか作れない品種だったので、「やるなら福岡だ」と。妻に相談したら、二つ返事で「いいよ」って。「この人と結婚して良かったぁ!」と心から思いましたね(笑)。
それから、ふくおかよかとこ移住相談センターにも相談して、地域のことや制度のこと、いろいろと聞きました。最終的には、八女か朝倉かで迷ったんですが、朝倉に決めました。移住相談に乗ってくれた朝倉市役所の方が、先輩移住者として埼玉から移住して楽しそうに仕事をしている姿にも惹かれました。
美香さん(以下「美」):私は、父の出身地が朝倉だったこともあって、土地勘がある朝倉の方が安心感がありましたね。車の運転も不慣れだったので、知っている道があるだけで心が落ち着くんですよね(笑)。正直、東京で子ども4人を育てていくことの方が不安が大きくて、田舎でのびのびと子育てしたいとずっと考えていたんです。朝倉を候補に家を探し始めて、ちょうど希望に合う一軒家を見つけることができました。今では、家族みんながのびのびと過ごせる場所になっています。
移住してすぐに農業を始められたんですか?
誠:最初の1年はアルバイトで、イチゴ作りのほか、米や柿、サツマイモなどいろんな作物の栽培・出荷、とにかくいろんな作業を経験しました。中には海外に出荷している業者さんもいて、すごく刺激的でしたね。当時お世話になった人から業務用の冷蔵庫やコンテナを譲ってもらったり、人の紹介で仕事が広がったり――ご縁でつながることがめっちゃ多いです。朝倉は本当に「人のつながり」が力になるまちだと実感しています。
そして、2024年6月から1年間JAの農業研修に入りました。研修中は、農業の基礎を学ぶだけじゃなくて、地域との関わり方や、農業を仕事として続けていくための視点を得る機会にもなりました。土地探しは自分でやるんですが、今のハウスも人とのつながりで出会って、実現できたんです。同期とは、今でも情報交換したり近況を報告し合ったりしています。それぞれ違う作物や地域で頑張っていますが、悩みや工夫を共有できる仲間がいるのはありがたいです。農業って孤独になりがちな仕事でもあるので、こういう横のつながりがあるだけで、気持ちがずいぶん違います。
実際に朝倉に移住してみて、どうですか?
誠:最高です! 広い家に住めるし、子どもたちが家の中を走り回っても怒る必要がないです。子どもたちもすごくなじんでいます。近所の方たちもとても良い人ばかりで、子どもたちは、まるで自分の孫のように可愛がってもらえて、おやつや野菜、果物をよくいただきます。それから、学年問わず友達が家に遊びに来るんですよ。東京では考えられなかったことです。朝倉は、誰が来ても溶け込まさせてくれる環境があるんじゃないかな。
農業も、もちろん体力的にきつい日もあるし、天候に左右されることもあります。でも、妻と長い時間一緒にいられることが何より嬉しいです。
美:私も、こうして一緒に農業に取り組めるのはありがたいと思っています。子どもたちが農場に来て手伝ってくれることもあって、家族で過ごす時間が自然と増えましたね
誠:今後は、イチゴの栽培を安定させて、法人化を目指しています。自分が作ったイチゴで、誰かが笑顔になる瞬間をもっと増やしたい。東京や海外にも、自分の作ったあまおうを届けたいという夢があります。
それだけじゃなくて、子ども食堂への提供や、観光農園の展開など、農業を通じて社会に還元できることをやっていきたいです。まずは、近所の子どもたちから。地域から受けた恩を少しずつ返す意味で、近いところから返してしていきたいですね。
最後に、移住を考えている方にメッセージをお願いします。
誠:故アントニオ猪木さんの言葉を借りるなら、「行けばわかるさ」。興味があるなら、行く。やる。行かないで考えても、答えは出ません。朝倉に来て、本当に良かったと思っています。
自然の中でのびのびと暮らしながら、地域の人たちとつながっていく――。そんな暮らしに少しでも興味があるなら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。朝倉には、受け入れてくれる人がいて、応援してくれる空気があります。僕たち家族がそうだったように、きっと誰かにとっての「新しい毎日」が、ここから始まると思います。
インタビュー映像もあります!
朝倉で暮らす魅力、豊かな食の魅力をぜひ映像でご覧ください!
※この動画の撮影・編集は、朝倉市内の映像制作会社である株式会社スタジオナナさんに協力いただきました。
2023年10月:海老澤さんご家族が『グラフふくおか 2023秋号』で紹介されました
福岡県の情報誌『グラフふくおか 2023秋号』の「SMILE移住・定住」コーナーに、朝倉市の移住者が紹介されました。
あまおうのおいしさに魅せられて東京都から福岡県朝倉市へ、人のつながりを生かして夢にチャレンジしている海老澤 誠さん一家です。
『グラフふくおか 2023秋号』は、朝倉市役所シティプロモーション課(本庁5階)のほか、公共施設等で閲覧することができます。
電子書籍ページ(外部リンク)またはダウンロードファイルから閲覧することができます。ぜひご覧ください。
