禁煙治療薬について

 今回は、最近話題になっている禁煙治療薬についてお話しします。
 たばこの値段も上がり、禁煙を考えてある方も多いのではないでしょうか。
 最近読んだ東野圭吾の白夜行の中に「自分の身体が大事だったら、たばこなんか吸わない方がいいわよ、たばこを吸うと胃液の分泌が通常の何十倍にもなるってこと知ってる?満腹するとたばこを吸いたくなるのは、そのせいよ、でも胃に食べ物が入っていない状態だと、胃壁そのものを傷めることになるの、その結果、胃潰瘍になるの」と書いてありました。昔は、タバコはカッコよさを演出する小道具に使われていましたが、今は、タバコは害について書かれるようになりました。
 タバコを吸うと、脳にニコチンが入って、快感を生じさせる物質ドパミンを放出させます。
 この快感を覚えることが、ニコチンを切ることを大変にしています。だから有名な俳優さんも言っているように、根性とか意志の強さではタバコを止めることが難しいのです。やはり、ニコチン依存症というのはお医者さんと一緒に治すものなのです。
 禁煙治療薬と言えば、従来、ニコチンガムやニコチンパッチがありました。これはニコチンの禁断症状を和らげるために、少量のニコチンを経口や皮膚から吸収させて、タバコによる気道からのニコチンと置き換えていくというもので、「ニコチン置換療法」と呼ばれます。しかし、これはニコチンを与えていることには変わりなく、ガムやパッチを止めるとまたタバコがほしくなります。
だから、なかなかタバコをやめられませんでした。
最近話題になっている、飲み薬の禁煙治療薬があります。
この薬はタバコに含まれるニコチンと似た構造を持っています。
この薬を飲むと、脳の中に入って、タバコを吸ったほどではないけれど、タバコの三割ほどの、快感物質ドパミンを放出します。
 したがって、ニコチンが少し入ったのと同じくらいの満足感が得られ、タバコを我慢しやすくなります。
 また、この薬は脳の中に24時間程度とどまるので、薬が効いている間は、タバコを吸っても、大量のドパミンの放出感を感じることがなくなり、タバコを吸った「実感」がなくなります。
 つまりこの薬を飲んでいると、たとえタバコを吸ってしまっても、タバコを吸った満足感が得られなくなるのです。実際に、この薬による喫煙治療体験者からは、「タバコを吸っても単なる煙を吸っているよう」。という感想を聞ききます。だから、タバコを止めやすいのです。
 診療所では、禁煙外来は行っていませんが、行っている病院等の紹介をすることは出来ますので、一度先生にご相談ください。

お問い合わせ
保健福祉部 朝倉診療所
電話番号 : 0946-52-1131
ファックス番号 : 0946-52-2612
メールアドレス : asaryo@city.asakura.lg.jp
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