朝倉市 指定 名勝 平成11年4月30日指定
朝倉市三奈木
福岡藩の筆頭家老で、旧下座郡12,000石を領した三奈木黒田家(黒田美作)の別邸跡。黒田屋敷または御茶屋ともいわれる。小堀遠州作ともいわれる庭園は、周囲を土塀等で囲み古処山を借景とした座観式(室内から鑑賞する形式)の庭園である。現在は、屋敷・土塀などの構造物が失われ、池泉のみ残る状況であるが、江戸前期頃の中規模な庭園の様子をうかがい知ることができる。
三奈木黒田家は、藩主の盟友的存在であった家臣団が次々と取りつぶされていく中で、唯一、明治まで家老としての地位を保ち続けた。