災害時には、慣れない環境や作業で熱中症のリスクが高くなりますので、お互いに声をかけながら、十分に注意してください。
※熱中症とは、高温多湿の環境の下で、体内の水分やミネラルのバランスが崩れたり、体の調整機能がうまく働かないことにより発症する障害の総称です。
片付け等の作業時の注意点
〇作業開始前には必ず体調を確認し、体調が悪い場合は作業を行わないようにしましょう。
〇できるだけ2人以上で作業を行い、作業中はお互いの体調を確認するようにしましょう。
〇休憩・水分・塩分の補給は、一定時間毎(10~20分毎)にとるようにしましょう。また、休憩時には、日陰等の涼しい場所を確保しましょう。
〇暑い時間帯の作業は避けましょう。
〇汗をかいた時は水分・塩分の補給も。
片付け時の服装について
ケガや感染症防止のため、下記を参考に作業の内容に応じて服装は調整しましょう。
参考:社会福祉法人 全国社会福祉協議会ホームぺージ「災害ボランティア活動心得」より
URL→https://www.saigaivc.com/volunteers/
熱中症とは
熱中症は、屋外だけでなく、室内(暑い寝室、体育館等)、夜間でも発症する場合があります。
非常に暑く、湿度が高い日などで、つぎのような症状があれば、熱中症を疑うことができます。
(こんな症状に注意!熱中症のサイン)
めまい・立ちくらみ、筋肉痛(こむら返り)、大量の発汗、頭痛、吐き気・嘔吐、体がぐったりする、体に力が入らない、呼びかけに対する返事がおかしい、意識がない
(熱中症になりやすい人は?)
脱水症状にある人、高齢者、子ども、肥満の人、過度の衣服を着ている人、普段から運動していない人、暑さに慣れていない人、病気の人、体調の悪い人
(どのような場所でおこりやすい?)
高温、多湿、風が弱い、輻射源(熱を発生するもの)があるなどの環境において、熱中症が発生しやすくなります。
暑さを避けましょう
- 涼しい服装、日陰や帽子、また、在宅避難等の場合はクーラーの積極的な活用を
こまめに水分補給をしましょう
- のどが渇く前に水分補給
- 1日当たり1.2リットルを目安に水分補給
- 大量に汗をかいたときは塩分補給も忘れずに
日頃から健康管理をしましょう
- 日頃から体温測定、健康チェック
- 大量が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養
暑さに備えた体づくりをしましょう
- 暑くなり始めの時期から適度に運動を
- 水分補給は忘れずに、無理のない範囲で
- 「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度を目安に
従来からの熱中症予防のポイント
- 今いるところの温度、これから行くところの温度を、温度計や天気予報で知るようにしましょう
- いつでもどこでも水分補給ができるように、飲み物を持ち歩きましょう
- 寝苦しい夜は、空気の通りをよくしたり、通気性の良い寝具を使うなどして、ぐっすり眠れる工夫をしましょう
- バランスよく食べること、朝ご飯をしっかり食べることも大切です
- 家族やご近所同士で、「水分とってる?」、「少し休んだ方が良いよ」など、声をかけ合いましょう
具体的には、このような取り組みをしましょう!
【温度に気を配ろう】
・天気や気温を知る | 暑い日や暑い時間帯を意識しましょう。 |
・日陰を選んで歩く | 外を歩くときはできるだけ日陰を選び、身体に熱をためないように注意しましょう。 |
・日差しを遮り、風は通す | すだれやカーテンで直射日光を防ぎ、こまめに窓を開けて風通しをよくするなど、快適に過ごせる環境づくりを日頃から心がけましょう。 |
・扇風機やエアコンを上手に使う | エアコンと扇風機との併用で効率的に冷気を循環させるなど、上手に使うコツを身につけましょう。 |
・涼しい素材の服を着る | 熱い時は、木綿や麻などの自然素材や、スポーツウェアなどに使われる吸汗・速乾性に優れた素材を使った衣類がお勧めです。 |
・クールビズ | 襟元を緩めるだけでも通気性がよくなり、服の中の熱気も外に逃がします。 |
・打ち水をする | 夏の風物詩、打ち水。蒸発するときにまわりの熱を奪うので、温度上昇を抑えられます。 |
【飲み物を持ち歩こう】
・こまめな水分補給 | 暑い日は、活発に動いていなくても、知らずに汗をかいています。こまめな水分補給を心がけましょう。 |
・のどが渇く前に飲む | 「出かける前のコップ一杯の水」を、夏の習慣にしましょう。 |
・塩分も一緒に補給 | たくさん汗をかく時は、スポーツドリンクや塩分の含まれた飴などを携帯し、水分と一緒に塩分もしっかりと補給しましょう。 |
【休息をとろう 】
・涼しい場所で休息 | 屋外で暑さや疲れを感じたら無理をせず、早めに涼しい場所に移動しましょう。 |
・自分の体調を知ろう | 体調が回復して、十分な食事や水分摂取ができるまでは、暑いところでの活動は控えましょう。 |
・軽く汗をかく習慣作り | 体温調節を上手に行うためには、汗をかくことが大事。手軽に始められるウォーキングやストレッチなど、適度に汗をかく運動を習慣にしてみましょう。 |
・ぐっすり眠れる環境作り | 通気性の良い寝具を使い、窓を開けて部屋の中の風の通り道を作るなど、心地よく眠れる環境作りを心がけましょう。 |
【栄養をとろう 】
・朝食を抜かない | 朝食を抜くことは取るべき栄養分と水分が取れないということです。規則正しい食事も熱中症を防ぎます。 |
・夏バテを甘く見ない | 夏の暑さでエネルギーを消耗する分、食材選びや調理方法を工夫して、無理なく栄養補給をしましょう。 |
・夏風邪、二日酔いの時も注意 | 体調不良のときは、体温調節機能が低下します。あまり気温が高くなくても、熱中症になってしまう危険があります。 |
【声をかけ合おう 】
・家庭内での気づかい | 家庭の中で声をかけあい、お互いの様子を気づかうことが、熱中症の予防につながります。 |
・職場での気づかい | お互いを気づかい、体調不良を言い出しやすい雰囲気をつくることも大切です。 |
・ご近所での気づかい | 近所に一人暮らしのお年寄りはいませんか?「おせっかい」ともいえる行動が、人の命を救うこともあるのです。 |
・運動時での気づかい |
チーム内や仲間同士で声をかけあい、体調に変化はないか、お互いに気づかいながら運動を楽しみましょう。 |
・季節のあいさつでの気づかい | 暑中お見舞いやお中元など、季節のあいさつに「熱中症にお気をつけ下さい」と、ひとこと添えてみて下さい。 |
熱中症を疑ったときの応急処置
<ポイント> 出来るだけ早く体を冷やすこと
涼しい場所へ避難させる | 風通しのよい日陰や、できればクーラーの効いた室内などに移動しましょう。 |
衣服を脱がせ、身体を冷やす | 露出させた皮膚に水を(吹き)かけたり、濡れタオルを当てたりしてから、うちわや扇風機などで風を送り、体を冷やします。氷のう・アイスパック等があれば、首、脇の下、太ももの付け根などにある太い血管を直接冷やすのも効果的です。 |
水分・塩分を補給する | 大量の発汗があった場合には、水だけよりも、汗で失われたミネラルも適切に補えるスポーツドリンクや食塩水(水1ℓに1~2g)の方が効果的です。 |
※自分で水を飲めない、意識障害(呼びかけに対し答えがない、返事がおかしい等)があるときは、救急車を呼ぶとともにすぐに体を冷やしましょう。
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- 朝倉市健康課健康増進係
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