ロコモティブシンドロームについて

今回は、ロコモティブシンドロームについてです。

私たちの体は、骨、関節、筋肉、軟骨など(総称して「運動器」という)が、うまく連携して働くことで、スムーズに動かすことができます。すべて連動しているので、1ヵ所でも悪くなると全体に影響が及び、体がうまく動かなくなります。

つまり、「立つ」「歩く」といった体を移動させる力(=移動能力)が低下してしまいます。体を移動させる力が低下すると転倒や骨折のリスクが高まるため、寝たきりや要介護につながりやすくなります。

このように、要介護になる危険が高い状態を「ロコモティブシンドローム(通称;ロコモ)」といいます。

 

自立して生活できる期間を健康寿命といいます。

要支援・要介護になった原因のなかで、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、認知症、骨折・転倒などが上位をしめます。このなかで、骨折・転倒といった原因はロコモティブシンドロームと関係が深いものです。だからこそ、寝たきりや要介護を減らして健康寿命を延ばしていくためには、ロコモティブシンドローム対策が大切です。

 ロコモティブシンドロームは高齢者の問題だと思われがちですが、早いうちから注意が必要です。特に若いころから運動習慣がない場合は、年齢相応以上に筋力やバランス能力の低下が進んでいることがあります。「自分は大丈夫」と思っている人も、以下の「ロコモ度テスト」をチェックして、ご自分の体について振り返ってみましょう。

 

~ロコモのチェック~

(1)  片脚立ちで靴下が履けない

(2)  家の中でつまずいたり、滑ったりする

(3)  階段を上がるのに手すりが必要である

(4)  家の中でのやや重い仕事が困難である

(5)  2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

(6)  15分くらい続けて歩くことができない

(7)  横断歩道を青信号で渡りきれない

 

このなかで1つでも当てはまる項目がある場合、ロコモティブシンドロームの可能性があります。

運動器の機能障害は年齢を重ねるにつれて増えていきますが「年だから仕方がない」と軽く考えずに、「骨粗しょう症」「変形性関節症」「脊柱管狭窄症」などの骨や関節の病気が影響している場合がありますので、腰や膝に痛みがある方は病気が隠れていないか医療機関で一度調べてください。

ロコモティブシンドローム対策のなかで足と腰の周りの筋肉をつけることが大切です。

筋肉は、年齢にかかわらず、いくつになってもつけることができます。筋肉をつけるために重要なのは年齢ではなく続けていくことです。ウォーキングなどの軽い運動でもかまわないので、楽しく続けていきましょう。合わせてストレッチなども行いましょう。

楽しく充実した日々を過ごすためにも、ぜひ一度ロコモティブシンドロームについて考えてみてください。

 

参考文献  

今日からはじめるロコモ対策 大江隆史 東京大学・非常勤講師 きょうの健康2014.2 NHK

あなたはロコモ? 内尾祐司 島根大学教授 きょうの健康 2015.3 NHK

 

 

お問い合わせ
保健福祉部 朝倉診療所
電話番号 : 0946-52-1131
ファックス番号 : 0946-52-2612
メールアドレス : asaryo@city.asakura.lg.jp
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