診察中のあるある話

診察している時に、誤解があるなぁと感じることがあります。

以下にまとめてみました。

 

(その1)熱中症と点滴

梅雨時期から夏にかけて特に注意が必要になる熱中症

その本態は、脱水・血圧低下および高体温です。予防には小まめに水分をとることが大切ですが、問題は水分の中身。脱水になる原因は多量の汗をかくことですが、汗は塩水と同じようなものです。涙も同じですが、舐めるとショッパイですよね?水やお茶だけではなく、塩分も同時に摂るようにしてください。同じお茶なら、緑茶やウーロン茶よりも麦茶がベター。これは、麦茶には利尿(シッコを増やす)作用のあるカフェインが含まれていないからです。さらに利尿作用が強いアルコ-ル類はダメです。一番のおすすめは、スポーツ飲料や経口補水液ということになります。

熱中症の症状がひどい場合には点滴をすることもありますが、点滴の意味は水分(および塩分)の補給です。500ccの点滴だと100キロカロリー程度で、缶ジュース1本、あるいはコンビニのオニギリ半分くらいのカロリーにすぎません。ご飯が食べられないとか、きついからという理由で、点滴をしてほしいという方もおられますが、ご飯の代わりにはなりません。ただ、病は気からというように、点滴したから元気が出るという心理的な効果はあるかもしれません。

 

(その2)口臭の原因は胃の病気??

口臭がひどい・口の中が苦い・口の端がただれて痛い・口が渇く、などの症状がある時に、胃が悪いのではないか?と心配される方も少なくありません。が、多くは胃の病気とは無関係だと思ってください。口臭がひどい場合、まずは歯槽膿漏や虫歯・歯垢の蓄積など歯科関係の病気が疑われます。舌に白く苔が生えたような状態を舌苔(ぜったい)と言い、口臭の原因にもなりますが、やはり胃の病気とは殆ど関係ありません。口の端がただれて痛いのは口角炎という病気で、カンジダというカビの一種が原因だったり、ビタミン不足で起こったりします。また口が渇くという場合には糖尿病の疑いもあります。

 

 (その3)水を飲むだけで太る??

糖尿病に限ったことではありませんが、高脂血症や高血圧症・高尿酸血症などにおいても、適正体重を維持することが重要です。

ろくに食べていないのに痩せない、とか、水を飲んでも太る、という方も少なくありませんが、気のせいです。食べたり飲んだりして体内に取り込んだカロリーと、仕事や運動などで消費したカロリーが釣り合っていれば、体重は変化しません。

体重を減らそうと思ったら、今よりも摂取量を減らすか消費量を増やす必要があるということです。一度、保健指導栄養指導を受けてみてください。診療所では月に一度、そういう機会を設けております。

 

(その4)足が腫れるのはなぜ??

体全体ではなく、足が腫れるという方もおられますが、その多くは、むくみです。長時間の立ち仕事や、椅子に腰かけた状態ですごす時間が長い人にみられることがあります。重力の関係で体内の水分が()にたまった状態で、指で押さえると凹んだ跡が残るのが特徴です。足を高くして寝たり、体を動かすと減ってきますが、腎臓や心臓その他の病気が原因のこともありますので、むくみが気になる方はご相談下さい。

 

(その5)火傷にはやっぱりアロエ?

火傷した時など、アロエを貼ったり塗ったりしてくる方がいます。火傷で一番こわいの

は、傷口にバイ菌が入ることです。処置の邪魔にもなりますので、アロエなど使わずに、まずは十分に冷やすこと。水疱(水ぶくれ)ができた時は、できるだけ破れないように注意してください。に刺された時も、とにかく十分に冷やしてください。

 

今回は診察中にあるある話の代表を書いてみました。

こういう話は?と気になることがありましたら、診察中に気軽にお尋ねください!

 

文責:医師 大坪正明

 

お問い合わせ
保健福祉部 朝倉診療所
電話番号 : 0946-52-1131
ファックス番号 : 0946-52-2612
メールアドレス : asaryo@city.asakura.lg.jp
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