フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階、「虚弱状態」を指します。
介護は必要ではないが、何となく体調がすぐれない、足腰等に不安がある、人づきあいがおっくうになる…など。ある程度の衰えは高齢になれば自然なことですが、予防により進行を緩め、健康に過ごせていた状態へ戻すことが出来ます。
フレイルには、3つの種類があります。
(1)身体的フレイル…筋力低下をはじめとする筋肉や骨関節などの運動機能や身体機能の衰えのこと。
(2)精神・心理的フレイル…高齢になり、定年退職により生きがいを失ったり、パートナーを亡くしたりすることで、うつ状態になったり、認知機能が低下したりする精神的な衰えのこと。
(3)社会的フレイル…加齢により、人との交流が減り社会とのつながりが希薄になることで生じるフレイルのこと。閉じこもり、孤食、生活困窮など。
3つのフレイルは生活習慣や身体、精神状態によって複雑に絡み合い連鎖していくことで進行していきます。フレイルの状態が長く続き悪化していくと、要介護や寝たきりになるリスクが高まります。
しかしながら、自分の状態と向き合い、予防に取り組むことでその進行を緩やかにし、健康に過ごせていた状態に戻すことができます。運動や食事など日々の生活を見直すことでフレイルの進行を食い止めましょう。
新型コロナウイルスの感染拡大により、高齢者の外出機会の喪失・外出控え等による生活機能低下が懸念されています。「動かない」状態が続くことにより、
「動けなくなる」ことが心配です。一度落ちた体力、筋力を取り戻すためにはたくさんの時間と労力が必要となります。
そこで、生活支援体制整備事業の一環として、生活支援コーディネーターによる「フレイル予防啓発チラシ」を作成しました。
ご自宅で気軽に出来る運動等を紹介していますので、ぜひご参考下さい。