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MCIスクリーニング検査について

登録日:2022年06月21日

MCIとは認知症の前段階、『軽度認知障害』のことです。

高齢化に伴い、認知症になる人の数はますます増えつつあります。2025年には高齢者の約5人に1人である約700万人に達することが見込まれています。

認知症を引き起こす病気にはさまざまなものがありますが、最も多いのがアルツハイマー病です。

アルツハイマー病はある日突然発症するのではなく、長い年月をかけて脳内に原因となるアミロイドβという脳の老廃物が蓄積し、発症します。私たちの体には脳内に過剰なアミロイドβを蓄積しないようにする仕組みが備わっているのですが、老化などによってこの機能が弱まると、アミロイドβが脳に蓄積し、神経細胞にダメージを与え始めます。

アミロイドβの蓄積はアルツハイマー病が発症する20年前から始まっています。長い時間をかけて徐々にアミロイドβはたまっていくので、たまり始めた当初は、物忘れはほとんどないか、あっても年のせいといわれる程度です。やがて物忘れが年相応以上と自覚できるか、同年代と比べて明らかに差のある状態になると、軽度認知障害(MCI)と呼ばれる状態になります。この状態のまま何もせず、生活習慣も変えずに放置すると、少しずつ認知機能の低下が進み、日常生活が困難な状態となって、認知症と診断されます。

認知症の中で最も多いアルツハイマー病は一度発症すると元に戻ることは出来ません。

そこで注目されているのが「MCI=軽度認知障害」です。MCIの段階で適切な予防をおこなえばその後の進行を遅らせることができるといわれています。

できるだけ早期に兆候を捉えて予防に取り組むことが大切です。

アルツハイマー病と脳血管性認知症は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と関連が高く、認知症も生活習慣病の一つといわれています。発症の一番の原因は加齢ですが、実は中年期からの乱れた生活習慣の積み重ねも大きく影響するのです。食事や運動などの生活習慣を見直すことは、認知症の予防につながります。

令和4年4月から認知機能の低下を早期に見つけるMCIスクリーニング検査を実施しています。

健康センターにて健診時のオプションとして始めますが、心配な方は主治医へご相談ください。

こんな方におすすめです。

○食生活が乱れている方

○血圧や血糖値がやや高めな方

○お酒をよく飲まれる方

 

最後になりますが、コロナ禍により家に引きこもりがちになっていませんか?

フレイル予防のために古毛らんクラブを月に2回開催しています。興味のある方は是非ご参加ください。予約制になりますので、52-1133までお問い合わせください。

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