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「期外収縮」のはなし

登録日:2023年07月11日

不整脈の中でも、正常な拍動の間に時々不規則な拍動が現れるタイプが「期外収縮」です。不整脈で受診される方の約9割が期外収縮にあたるといわれています。心房が原因のものを「上室性期外収縮」、心室が原因のものは「心室性期外収縮」と呼びます。期外収縮は、健康な人にも起こるものですので、ほとんどの場合、心配はいりません。

 

期外収縮と診断された患者の10年間の生存率を追跡調査した結果、正常な人の生存率と同等というデータもあります。期外収縮は命に関わることはほとんどないため、症状があっても治療をしないことの方が多いです。

 

期外収縮は、自分で脈をとると「トン・ト・トン・トン」というように脈がとんで不規則なリズムになります。患者の訴える症状としては、胸がドキドキする(動悸)、一瞬胸がつまる、胸に空気が入ったような不快感などが挙げられます。

 

期外収縮は、自律神経のバランスの崩れたときに起こることが多く、アルコールやコーヒーなどカフェインを含む飲み物のとりすぎや、大量飲酒、睡眠不足、疲労、ストレスなどが原因となります。これらの理由で起こる期外収縮は、ほとんどの場合心配ないものです。

 

期外収縮の起きている原因が、心筋梗塞、心筋症、心不全、心臓弁膜症など心臓の病気の場合は注意が必要です。このような病気があれば、不整脈の原因となっている病気を治療する必要があります。

診察や心電図、心エコー検査などの検査方法を受けることで、心臓の病気が原因になっているかどうか知ることができます。

しかしながら、これらの心臓の病気が原因になっていることは稀です。

 

心配のない期外収縮といっても、不整脈があるという不安がストレスになり、そのストレスで睡眠不足になってまた期外収縮が出る、という悪循環が起こることがあります。この悪循環を断ち切るには、「気にしすぎない」ことが大切です。何か楽しいことや気晴らしをして不安感を忘れ、ストレスにならないようにしましょう。

 

また、期外収縮は睡眠不足の翌日などに出やすいことから、こうした脈の乱れを健康のバロメーターと考え、自分の生活を見直すきっかけにするとよいでしょう。

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