福岡県 有形(考古資料) 平成13年2月21日指定
昭和63年(1988)、秋月城内より出土したこの高麗鐘(通称、朝鮮鐘)は、11世紀前半頃に朝鮮半島にて製作されたものである。胴部中央には「筑前國下座郡・・・永和三年(1377)・・・」の銘文が追刻されている。日本には現在、朝鮮鐘が47口あり、その多くは中世和冦による掠奪品とみられている。永和年間もまた和冦が盛んであった時期で、この鐘もそういった経緯を辿っているのかもしれない。
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