1 調査方法
全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその原因等を把握することを目的として、厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡個別票等を用いて、令和3年1月1日から令和3年12月31日までの1年間の農作業死亡事故について調査を取りまとめています。
2 調査結果の概要
(1)令和3年の農作業事故死亡者数 242人
内訳:農業機械作業に係る事故 171人
農業用施設作業に係る事故 7人
農業機械・施設以外の作業に係る事故 64人
年齢別に見た場合、65歳以上の高齢者の事故は205人と、令和3年の死亡事故の84.7%を占めています。
(2)農業機械作業による事故では、乗用型トラクターによる事故が最も多く、58人
また、動力防除機による事故が16人となっており、過去10年間で最多
(3)農業用施設作業による事故では、作業舎の屋根などの高所からの「墜落・転落」が最も多く、4人
(4)それ以外の作業による事故では、「熱中症」が最も多く、23人
(5)月別の事故発生件数は、「5月」が最も多く、31人
農作業中の死亡事故では、年々減少傾向にありますが、依然として65歳以上の高齢者による割合が高く、機械の取扱いを間違えたり、年々気温が高くなっていることから熱中症が増加している背景があります。
複数人で作業をしたり作業中のこまめな水分補給を行うなど、事故にあわないよう気をつけましょう。
以下のリンクもチェックして対策をしていきましょう。