第22回全国藩校サミット朝倉大会 人づくりは国づくり ~治世安民のための藩政改革~
藩校とは?
江戸時代に、諸藩が藩士の子弟や有為な人材を教育するために設立した学校です。7歳~8歳で入校し文を習います。14歳~15歳から武芸を学び文武両道を実践
します。教育は四書五経を主とし、蘭学や医学を教える藩もありました。中には学校制度の母体となった藩校も存在します。
福岡県には、福岡藩が開いた「修猷館」、秋月藩の「稽古観」、久留米藩の「明善堂」、柳川藩の「伝習館」、三池藩の「修道館」、豊津藩の「育徳館」
が存在し、今日まで名前が残っている藩校もあります。
藩校サミットとは?
藩校サミットは、全国各地に伝わる藩校の伝統や精神を現代の視点で見直して評価し、時代に活かすことを目的として平成14年(2002)から開催されています。
令和5年(2023)に秋月藩が成立して400年目を迎えました。秋月藩の尚武の精神と人材を育成するための藩校「稽古観」を顕彰し、後世に伝えるために、令和
7年(2025)11月1日(土)2日(日)に全国藩校サミット朝倉大会を開催いたします。
秋月藩藩校「稽古観」
秋月藩7代藩主、黒田長堅は秋月藩の学問所「稽古亭」を設置しました。長堅が早世すると、8代藩主に高鍋藩から養子を迎えます。名君と言われた高鍋藩7代藩
主秋月種茂を父に、米沢藩9代藩主上杉鷹山を叔父にもつ秋月幸三郎は8代藩主黒田長舒となり改革を行います。その改革の中で稽古亭を稽古観として整備し、
充実を図るため、「稽古館文武公令」を発し、「学問の儀は治世安民の要道にして人道の根本」としました。人づくりは国づくり。学問は治世安民のためにある
もので、藩校教育を振興することにより人材を育成し、殖産興業、福祉、医療の充実、社会資本の整備などの藩政改革をすすめました。この結果、秋月藩医緒方
春朔による種痘の成功や、渋沢栄一にも影響を与えたと言われる「論語語由」の発刊につながりました。
藩校「稽古館」の教育理念は、「稽古館の教え」として現代の学校教育に受け継がれています。
全国藩校サミット朝倉大会 令和7年11月1日(土)2日(日)
開催場所:福岡県朝倉市甘木198-1 朝倉市総合市民センターピーポート甘木
お問合せ:全国藩校サミット朝倉大会実行委員会 事務局 (朝倉市文化・生涯学習課 文化財係内)
TEL 0946-28-7341(直通) e-mail:bunka-zai@city.asakura.lg.jp