絶滅危惧種の食材が自生する清流
黄金川の概要
黄金川はスイゼンジノリが自生する世界で唯一の清流と言われています。
黄金川の地下には火山灰層があり、その層を通った地下水が、スイゼンジノリの生育に必要不可欠な成分を生み出しています。
また、川の流れる速さ、温度、川底の状態、水質などスイゼンジノリが育つすべての条件が整っているとても貴重な川です。
スイゼンジノリだけではなく、多様な動植物が生息しており、「ヒメバイカモ」という絶滅危惧種に指定されている水生植物や、特に水がきれいなところしか生息しないカワセミなどを見かけることも。
◆黄金川の様子

黄金川の場所
〒838-0031 福岡県朝倉市屋永191番地
スイゼンジノリ(川茸)の概要
スイゼンジノリとは、条件の整ったきれいな湧水にしか生息しない淡水性藍藻の1種であり、良質な炭水化物、蛋白質、ミネラルを含む貴重な自然食品です。
川から収穫された後、職人の手によって丁寧に選別されます。
江戸時代はスイゼンジノリを「川茸(かわたけ)」という名で、幕府へ献上品として贈られるほどの高級食材でした。
今でも食品として加工されたり、スイゼンジノリの成分「サクラン」を用いた石鹼や化粧品が作られるなど、様々な活用がなされています。
◆スイゼンジノリ(川茸)
江戸時代から続く老舗「川茸元祖 遠藤金川堂」
創業1793年(寛政5年)
祖先である遠藤幸左衛門が、黄金川でのり(スイゼンジノリ)を発見し、それを「川茸(かわたけ)」と命名しました。
川茸を独特の製法によって加工し、幕府へ献上するほどの高級食材となりました。
川茸の製法は創業当時から変わっておらず、なんと全て手作業とのこと。
機械では分からない手触りや人間が作業することによる細やかさなど手作業での良さを生かした伝統製法を守り、品質を保っています。
◆川茸の加工作業の様子

以前は約200トン収穫できていた川茸が、2006年には絶滅危惧種に指定され、収穫量は約10トンにまで激減。
17代目当主の遠藤淳さんは伝統ある家業を受け継ぎ、黄金川と川茸を後世に残すため、伝統を守り続けています。
◆「川茸元祖 遠藤金川堂」17代目当主の遠藤淳さん

遠藤金川堂では川茸を使った食品を販売しています。
また、受け継いできた川茸の伝統製法を見学することができます。
さらに川茸のことを知ることができ、川茸がもっと美味しくなること間違いなしです!
◆外観

◆店内

◆川茸商品(一部紹介)

川茸元祖 遠藤金川堂の場所・お問い合わせ
〒838-0031 福岡県朝倉市屋永2949
合資会社 川茸元祖 遠藤金川堂
営業時間:9時~17時
休業日:日・祝祭日(工場は月曜日もお休みをいただいております)
TEL:0946-22-2715
FAX:0946-22-0707
川茸元祖遠藤金川堂の公式ホームページはこちら
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