朝倉市移住・定住サイトあさ暮らし
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朝倉市古賀で48年続く老舗喫茶店「COFFEE HOUSE HIRO」。2代目・鬼塚博喜さんは、一般企業に勤めた後、東京でコーヒーや飲食を学び、2017年、故郷へ戻ってきました。妻のポーリンさんはスウェーデン出身。ロンドンでデザインを学び、東京で働く中で博喜さんと出会い結婚しました。店を継ぎ、朝倉での暮らしを選んだ二人は、店を守りながら新しい価値も発信しています。世界と朝倉の両方を知る夫婦に、このまちで見つけた豊かさや、家族との暮らし、店づくりへの想いを伺いました。
※詳しいインタビュー記事は、朝倉市が発行するシティプロモーションマガジン「コンネアサクラ」vol.6に掲載しています。ぜひご覧ください!
博喜さん(以下「博」):父が21歳の時に始めた「COFFEE HOUSE HIRO」は、今年で48周年。実は、僕は最初から店を継ぐつもりだったわけではありません。大学卒業後は半導体メーカーに就職して、営業の仕事をしていました。スーツを着て、多く稼いで――。でも、自分の中で熱が出ない感覚があったんです。
そんな時に実家へ帰ってきて、店で食事をしました。社会人になって、実家の店を客観視できるようになったその時、「この店、やっぱりいいな」と思ったんです。個人店って、店の人に会いに行く場所でもあるじゃないですか。お客さん同士がつながったり、人と人との関係が生まれたり。そういう空間を作れることに魅力を感じました。自分も熱を出せる仕事をやりたい。その時、初めて店を継ぐことを意識するようになりました。
店をやるなら、まずはしっかり勉強しようと思い、東京・代官山の専門学校へ通い、コーヒーやカフェ運営について学びました。その後、レストランやコーヒーショップで働きながら経験を積みました。「強い店にしたい」というのが持論なので、コーヒーの味だけではなく、店の雰囲気や接客、ショップカードなど、とにかくいろいろなものを見て、「いいな」と感じるものはすべて吸収していました。
東京で4~5年暮らしながら、朝倉へ帰ることはずっと頭の中にありました。その転機になったのは、2017年の九州北部豪雨です。店の厨房も冠水しましたし、家族全体が滅入っているようにも感じ、「今が帰るタイミングなのかもしれない」と思ったんです。
ポーリンさん(以下「ポ」):私はスウェーデン中部の都市・エレブルー出身です。ロンドンの大学でデザインを学び、卒業制作展をきっかけに日本の企業に誘われて東京へやって来ました。中目黒に住みながらデザイナーとして働いている時に彼と出会い、結婚しました。
私にとって、朝倉は初めての地方暮らし。都会は美術館や展示会など文化に触れる機会がたくさんあるけれど、地方ではどうかという不安はありましたね。車の運転も不安がありました。それでも、ゆったりとした時間が流れ、5分~10分でたいていの場所へ行ける「small city Asakura」での生活の方がすごく気に入っています。服飾・木工・パン作りなどが趣味で、心が豊かに過ごせます。
博:ポーリンは朝倉での生活を受け入れてくれて、今ではすっかり慣れています。運転も上手ですよ(笑)。4歳の息子と1歳の娘がいるので、今は家族との時間を何より大切にしたいですね。
博:「自分たちらしくあること」です。昔から来てくださっているお客さまに「変わらないね」と言っていただける部分は大切にしたいです。一方で、エスプレッソメニューを増やしたり、北欧ヴィンテージの食器を取り入れたり、自分たちの感性も少しずつ加えています。
ポーリンが持つデザインの感覚は大きな魅力です。北欧のものづくりや暮らし方には学ぶ部分も多くて、店にも自然と反映されています。飲食店がおいしいものを出すのは当たり前。そのうえで、ショップカードや音楽、食器、テーブルの配置などデザインの細かいところまでこだわって、お客さまに何かを感じてもらえる店でありたいんです。
僕はよく「アイデンティティ」という言葉を使うんですが、自分の培ってきたことややりたいことを表現することが、お店を表現すること、お店を強くしていくことにつながると思います。そこで、お客さまが好きになってくれたときに、「ラブだね」ってなるんです(笑)。
ポ:「Keep an open mind」と伝えたいですね。自分らしさを大切にしながら、オープンマインドで地域に積極的に飛び込んでいくと良いと思います。
博:僕は「まずはその地域で暮らしてみること」をおすすめしたいです。暮らすことと、ビジネスすることは別です。その地域を知り、人を知ることが大切だと思います。
そして、自分が大切にしているもの「アイデンティティ」を見失わないこと。自分らしさを表現することが、その人らしい仕事や人生につながっていくんじゃないかなと思います。
朝倉で暮らす魅力、豊かな食の魅力をぜひ映像でご覧ください!
※この動画の撮影・編集は、朝倉市内の映像制作会社である株式会社アソビゴトさんに協力いただきました。朝倉市クリエイター塾の卒業生です。